文化
31 mai 2017
「ハニーについてこんなコメントをもらったよ」
とブログのことを報告すると
彼は何故か大喜びします。
何なんだろうね、あれは。
私の物語の重要な登場人物になっていることを
思いっ切り楽しんじゃってるの。
スターの気分なのか?笑
「ハニーの私生活のことはみんな知ってるから
きっと悪いヤツだと思われてるよ」
と言ってもさして気にする様子もなく、
「みんな物語の行方を楽しみにしてるんだね」
と他人事のように笑っています。
今日もハニーは朝からやって来て
食事をしながら色々な話をしました。
何の話からか、彼の10代の頃の話になり
高校・大学時代のエピソードを聞きました。
ハニーがアメリカに渡ったのは16歳の時。
サウスカロライナの田舎の高校でした。
田舎の高校生は皆自分のクルマで通学するので
カッコいいクルマに乗ることがステイタス。
そのために皆一所懸命バイトをします。
で、金曜日はそのクルマでデート。
でもハニーは苦学生だったので
クルマなんか持っていないし
第一、そういうアメリカ的なムードに
興味がありません。
「彼女はいたの?」
「いなかったよ。
アメリカ人の女の子とは文化が合わなくてさ」
アメリカの女子はキャピキャピし過ぎているし
キレイな子でもメンタリティが田舎臭くて
全然魅力を感じなかったんだって。
そういうとこ、フランス人だわね。
さて、彼の大学は5万人も学生がいて
街ひとつが大学みたいな所だったので
世界中から留学生が来ていました。
色々な国の友だちができましたが
学生時代は勉強が楽しくて
彼女を作る暇はなかったらしい。
男子とばかりつるんでいたって。
なんか、わかるわ。根が真面目だからね。
大学では毎週のように著名人の講演があり
国内外の政治家やミュージシャンや
色々な人の話を聞きに行ったそうです。
政治家との討論会もよくあったらしい。
そういうとこ、日本の大学と全然違う。
ハニーは結局アメリカを離れて
今度はロシアへ行くのですが、
アメリカの文化がどうしても合わなくて
ここでは暮らせないと思ったんだって。
彼はフランスの差別社会が嫌で
若くしてフランスを飛び出したんだけど、
文化的にはやっぱりフランス人なんです。
ヨーロピアンとアメリカ人は全然違うから。
ハニーの話を聞きながら
若き日の彼の姿を思い浮かべました。
いっぱい苦労していっぱい勉強して
色々なことを体験してきた彼の人生。
なんか、素敵だなぁ。
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