#終活

12 mars 2019


最近、あるシニア向け分譲マンションに
取材に行きました。

まるで高級ホテルのようなエントランスに
天然温泉の大浴場、
予約制のレストランでは
"タニタ食堂"のランチまで食べられる。
居室もめっちゃお洒落で
若い家族だって住みたくなるくらい。

違いと言ったら
1日に1回安否確認があることと
看護師が常駐していること
近くの大学病院と連携していて
何かあったらすぐに対応してもらえること。

共用スペースでは
マダムたちがビリアードを楽しんでいます。
分譲マンションだからペットもOK。
ゲーッ、めっちゃいいじゃん!

ここを買った人たちは
積極的な老後を過ごそうと思っています。
健康でなければ入居できないから
まだ元気な人ばかりです。
一戸建てを管理するのは大変なので
家を処分して快適なマンションに
引っ越してきたのです。

ここを終の棲家にするつもりだから
ある程度のものは処分してきたと思う。
でもそれは普通の引っ越しも同じで
私だって一戸建てからマンションに移るために
2tトラック2台分の物を処分しました。

終活って言葉が流行ってるけど
「人生の終わりについて考える活動」
って、なんか暗くない?

年取って死んじゃうからということではなく
お金持ちなら相続のことは
日頃から考えておくべきだし、
断捨離だって死ぬからするわけじゃない。
必要がないのに溜め込んでいたものを
整理しましょうっていう話だよね。

どんなにコンパクトに暮らしていても
死んだら荷物の整理が必要になります。
母が亡くなったときも住まいを畳むのは
それなりに大変だったし、
「ちゃんとしておいてよ」って思うことも
結構ありました。

でも、多少家族に迷惑かけたって
ごめんって感じでいいじゃないね。

エンディングノートだって
「これまでの人生を振り返る」
「残される家族へのメッセージ」
「友人やお世話になった人たちへの
  思いをつづる」
というようなことらしいけど、
そんなもん残されたら私は嫌だな。

私は保険証券や手続きが必要な書類は
わかりやすいように1カ所にまとめてあるけど
それは自分のためでもあります。
整頓してないとモノが迷子になるからさ。

終活って結局は
今をどう生きるかって話らしいけど
それならもっと前向きな言葉が
あると思うんだよね。

物理的にできなくなることは増えても
死ぬ瞬間まで現役なんだもん。
形が変わるだけでデクレッシェンドじゃない。
日本人って暗いと思うなぁ。
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