22 février 2021


家族と暮らしていた頃は
毎日の食事を栄養バランスよく
美味しく食べることが
意識の中で大きな位置を占めていました。

特に子供たちが小さい頃はそうで、
食育という観点からも美意識からも
うつわ使いにもこだわって
美しい食卓を演出したものです。

食事にはお腹を満たすだけではなく
食材、見た目、配膳までが含まれます。
なので味を覚えることと同時に
うつわのことも覚えてほしかったのです。

私は学生時代から古伊万里が好きでしたが
うつわ好きはどんどん高じていき
食育を言い訳に骨董や作家もののうつわを
散々買い集めました。

いつか娘たちが使うだろうというのも
言い訳の1つになっていたけれど
2人の娘のうち長女はまったく無頓着。
離乳食の時から古伊万里を使ってたのに
全然効果がなかった。。。

次女はかなりの料理好きなので
随分たくさんのうつわをあげましたが
それでもまだ売るほどあって
引っ越しの時に半分くらい友だちの元へ。

さて、今の私はというと前にも書いたように
自分のために料理をすることに興味がなくて
本当は料理好きではなかったらしいと
最近気づいた次第です。

帰宅が8時過ぎということもあって
平日の夜は本当に手抜きです。
なんなら帰りにバス停前にある「とり一」で
焼き鳥丼を買って帰ることもある。
(これが結構美味しいんだけど)

かといって不味いものは食べたくない。
自分の舌が許す味のものは食べたい
というわがままな欲求があるのよね。
だから手抜きということと
何でもいいということは別です。

料理というのは私にとって
人に食べさせるためにするものなのです。
人に食べてもらうことが喜びなのね。
だから以前よく開いたパーティーでも
10品ほど頑張って作っても自分ではあまり食べず
人が食べているのを見るのが好きだった。

自宅でやってる墨絵のお稽古は
いつもその後ディナーになだれ込みます。
さっきまで先生だった私がシェフになるの。
買い物は前日に済ませ下ごしらえもしておいて
お待たせせずにお料理が出せるようにしています。

普段は使わない大皿に豪快に盛り付けて
好きなだけ取ってもらうのが主なスタイル。
でも、小さなうつわを上手に使う友だちがいて
最近はそんなのもいいなぁと思っています。

お料理がテーブルに並ぶと
ああでもない、こうでもないと
取りとめのない話をして笑いながらいただきます。
こうして友だちと食卓を囲むのは至福のひととき。

なのでこの日ばかりは真面目に料理します。
昨日のメニューは、和野菜のサラダ、
フルーツトマトとキンカンと柚子のカクテル、
キャロットラペ、アサリのワイン蒸し、
柚子風味の和風ロールキャベツでした。

食べてくれる人がいるっていいよね。
やっぱり私は食べさせることが好きなんだ。


                       
料理は人を繋ぐ。



この記事へのコメント

1. Posted by 樹里   22 February 2021 21:25
いつもうまうまディナーありがとー!
2. Posted by yuricon   22 February 2021 22:04
どういたしまして!

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