31 janvier 2021

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どこかの書評で褒めていたので
その場でポチって買った本。
小説家の私小説なんだけど
これが自分に合わな過ぎて
途中で読むのがイヤになっちゃった。

というのも暗いのです、性格が。
短編集なのですがすべての内容が家族の話。
認知症の両親、特に母親との関係や
28年も会わなかった妹や兄のことについて
作家の心の中がそのまま綴られています。

殆ど独り言のような感じなので
作家の思考パターンがそのまま出ていてね、
どんな人だか手に取るようにわかるんだけど
この人とは友だちになれないなぁ。

1つの文の終わりがいつも否定形で
ネガティブ思考の典型なの。
読んでいて辛くなる。

誰でも心の奥にネクラな部分を持っています。
私も以前は自分をネクラだと思ってたもん。
「私、ネクラだからさ」っていうと
みんなには笑われていたけどね。
多分コンプレックスがそう思わせた理由。

でも、この小説にまるで共感できないのは
私がネクラじゃないからなんだと思ったよ。
そして私が小説を書けないのは
それが理由だとも思ったの。

別に小説家になろうと思ったことはないけど
こんなに毎日文章を書いていても
小説となると書ける気がしないのは
自分の中に暗さが足りないからなんだな。
小説を書くにはドロドロした部分が必要。

私が文章を書くのはこの人とは真逆で
世界の明るい部分を見せたいからだけど
ハッピーな話は映画や小説ではウケない。
悲劇の方が人の心を動かすからね。
従って私は小説家にはなれないというわけ。

そんで、この小説を読んで、
自分がネクラだと思ってたのは勘違いで
私は根っから明るいんだと確認しました。
小学校の時、通知表に親が記入する
子供の性格の欄に母はいつも「明朗快活」
って書いていたけど、その通りなんだわ。

当時はそれがなんだか嫌で
自分の中のダークな部分にわざと注目してた。
でもあれはそういうお年頃だったんだと
今は思います。

年を取って素直になったこともあるけど
私は明るいものが好きだよ。
早春の青空の下に咲くチューリップに
心底感動してしまうような
単純な自分が好きです。


                       
年を重ねるほど明るくなっていく。

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