26 juillet 2020


「聖なる巡礼路を行く
カミーノ・デ・サンティアゴ 1500Km」
という番組を観ました。

キリスト教の聖地
サンティアゴ・デ・コンポステーラを
徒歩で目指す旅「サンティアゴ巡礼」。
南仏のル・ピュイ・アン・ヴレイを出発し
ヤコブの墓があるというスペインの大聖堂までの
長大な道のりを祈りつつ歩くのです。

フランスで最も美しい村など
巡礼路に沿って出会う絶景も素晴らしいけど
それより興味深かったのは
私たち日本人と外国人との人生の考え方の違い。

巡礼には世界中から老若男女がやって来ます。
その中にアメリカ人の母娘がいました。
巡礼に参加しようと母を誘ったのは17歳の娘。
「高校を卒業したので、
  大学に行く前に1年間学業を休んで
  自分の目標を見つけたいと思ったんです」

日本では、高校を卒業したら大学へ
大学を卒業したら社会人へと
決まった年齢で決まった道へ進むのが
当たり前とされています。
でも海外ではそういうのがないのね。

北欧には17歳以上なら誰でも入学できる
フォルケホイスコーレという教育機関があって
大学に進む前に本当に興味があることを探したり
転職したい人が新しいことに挑戦するための
勉強をしたりするために通います。
いつでも立ち止まって考えることができるの。

巡礼にはまた
南米から来た中年の医師と父親もいました。
息子は15歳の時からいつかこの巡礼に
父親と一緒に来たいと思っていたんだって。
年取った父親の健康をチェックしながら
長い道のりを歩きます。

フランス人のシェフもいました。
家族のためと思って働き詰めだった彼は
去年心臓発作で倒れ気づいたそうです。
「自分には癒しの時間が必要だったのだ」
それで店を手放して巡礼の旅に来ました。

目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラまで
徒歩で約40日かかるそうです。
40日仕事を休むことが許されることが
まず大きな違いだし
自分の人生のためにそれだけの日数を
使おうという考えも違います。

羨ましいよね。
自分の人生だもん、
時間の使い方は自分で決めたいよね。
日本もそうなればもっとみんな
シアワセになれるのにね。



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