18 mars 2020


2022年7月22日、
爽やかに晴れ渡ったオリンピック開会式の朝、
再選された小池百合子都知事が
記者からのインタビューに答えて言いました。

「幾多の苦難を乗り越え
 この日を迎えられたことは
 まさに感無量の思いでございます」

実際、困難の連続だった東京オリンピック。
エンブレムの盗作騒動で出鼻を挫かれ、
メイン会場である新国立競技場も
一度決まった設計が変更されるなど
幸先の悪いスタートでした。

主力選手が病に倒れたり事故に遭うなど
思いがけない事態にも見舞われ
暗雲が漂いました。 

そして世界を襲った
新型コロナウイルスのパンデミック。
この猛威を前に人類はなす術がなく
2020年の東京大会開催は
断念せざるを得なくなりました。

しかしIOCがオリンピック史上初となる
2年の開催延期を決定。
この間に人類は見事ウイルスに打ち勝ち
完全な形でオリンピックを実現できたのです。

東日本大震災からの復興五輪
と位置づけられていた東京大会は
今、全世界がコロナ禍から復興した証として
すべての人にとって希望の象徴となりました。

特に日本にとって幸運だったのは
この2年間落ち込んでいた景気が
オリンピック・パラリンピックをきっかけに
一気に回復することが期待されることです。

新国立競技場を埋め尽くす観客をご覧ください。
世界各国から集まった人々が
間もなく始まる開会式を
今か今かと待ちわびているこの光景は
まさに希望そのものであります。 

2年前、ガラガラだった街も
今では世界中からの観光客であふれ
ホテルもレストランも観光スポットも
かつての賑わいを取り戻しています。
私たちも自由に出歩ける喜びを謳歌しています。

未知のウイルスの蔓延が
東京オリンピックと重なったことは
今となっては幸運だったともいえます。
これがなければ、我が国が欧米に先駆け
景気回復の波に乗ることは
難しかったでしょう。




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