14 décembre 2018


ハニーは高校生のときから
自分の力でアメリカで暮らしていたので
利用できるものは何でも利用していたそうです。

その1つが奨学金。
アメリカには日本と違って
返済しなくていい様々な奨学金があって、
例えばモルモン教徒だけが受けられるもの、
ヒスパニックだけが受けられるもの、
黒人だけが受けられるものなどがあるそうです。

そういうのをハニーは
片っ端から申し込んでいたらしい。

モルモン教徒の奨学金を申し込むためには
モルモン教徒の振りをしなければなりません。
でもモルモン教は身だしなみなど規則が厳して
コーヒーもコーラも飲めないから断念。

また黒人でもないのに
黒人のための奨学金を申し込んで
「色は白いけど祖父が黒人ですから
  私は25%黒人です」と言い張ってみたり。
12%黒人の血が入っていれば黒人なんだって。

またある時は
「母がメキシコ人です」と言って
ヒスパニックの奨学金に申し込んだことも。

全然ダメだったのがネイティブ・アメリカン。
流石にそれはバレるか。笑
フランス生まれのネイティブ・アメリカンは
ありえないからね。

日本だったら戸籍謄本を提出!
と言われたら一発でばれちゃうけど、
アメリカは流石人種のるつぼ。
そういうところは曖昧なんだね。

私はそんな話を聞いてゲラゲラ笑ったけど、
ハニーは本当に色んな工夫をして
生きてきたんだと思う。
生きるチカラが強いのは当然なんだわ。
もちろん上手くいったりいかなかったりだから
彼は働きながら学校に通いました。

私が高校生のときなんて
生活のことを考える必要はなかったし
授業をサボって友だちと遊んだりしてたもん。
今思うと本当に申し訳ないよ。

ハニーはアメリカに来たとき
勉強する環境が整ってることを
スゴイな、嬉しいな、と思ったって。
フランスの公立高校は最低だったらしいよ。
たった25人しかいないクラスの生徒の名前を
先生が覚えていないくらいだって。

そんなことを聞いちゃうと
彼のしちめんどくさい部分も
自分優先で勝手なところも理解できるし
逞しく生きてきた彼を尊敬しちゃうの。
で、つい甘やかしたくなっちゃうんです。



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