24 octobre 2018


-Nw

上野の森美術館で開催中のフェルメール展。
「最大にして、最も贅沢な。フェルメール展」
キャッチコピーが上手いなぁ。
こういう句読点の使い方、好きなんだ。

ヨハネス・フェルメールは
1632年、オランダ・デルフト生まれ。
バロック期を代表する画家です。

生涯に35点しか作品を残していない寡作でも知られ
今回はそのうちの9点が一堂に会するということで
大変な人気を博しています。

21歳から画家として活動を始め、
デルフト画家組合の理事を務め
当時は彼の絵を愛好するパトロンもいて
高い評価を受けていましたが、
42歳で没すると次第に忘れ去られていきました。

それが19世紀に再評価され、
再び脚光を浴びるようになります。
光の魔術師と呼ばれ、光を捉えた写実的な作品は
確かに凄い腕前だと思います。

また「フェルメールブルー」と呼ばれる
鮮やかな青色。
これはラピスラズリの青なんですね。
日本画の岩絵具にハマっている最中の私は
ラピスの青といわれると反応してしまいます。

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そのせいというわけではありませんが、
「真珠の耳飾りの少女」は好き。
あの青いターバンは印象的ですね。
あれならぜひウチに飾りたいと思います。

でもフェルメールの絵は全体として色使いが暗くて
実はあまり好きではないんです。
そしてあの時代のオランダの画家の絵は
皆似たような感じで退屈。

2008年に東京都美術館で開催された
フェルメール展では7点が展示されました。
2011年のBunkamuraでも3点観たから
フェルメールは結構観てるのよね。
でも何度見てもあまり魅力を感じない。

今回は本邦初公開の作品3点を含む
"9/35" を「フェルメール・ルーム」という
1つの部屋で見られるそうです。
本人も見たことのない光景でしょうから
それはちょっと面白いかもね。

この展覧会は何しろ仕掛けが上手い。
スープストックがタイアップして
「フェルメールの "牛乳を注ぐ女" のスープ」
を全店で販売したり、
アパレルブランド「YAECA」と「ほぼ日」が
コラボして「LDKWARE for フェルメール」
と謳ったエプロンなどを販売したり。

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展覧会場の受付や販売スタッフは
この↑↑↑格好で来場者を迎えるらしいですよ。

私が携わっている媒体のウェブサイトでは
毎月展覧会のチケットをプレゼントしています。
紙面やウェブサイトで展覧会を取り上げると
読者プレゼントのためにチケットをくれるの。
直近ではルーベンスやムンクなど。

でもフェルメール展は
チケットプレゼントがないんです。
日時指定入場制という事情もあるのでしょうが
チケットホルダーを10名にくれるだけ。

そんなこんなで話題のフェルメール。
文句言いながらも観に行くけどね、一応。


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