29 mars 2018


楽しく生きている人の特徴として
"その気になりやすい"  ということがあると思います。
私もその1人ですが、映画を観たり
小説を読んだりするとすぐ影響を受けます。

先日も友だちから原田マハの『異邦人』という
小説が面白いと聞いて早速買ったのですが、
際立った審美眼を持つ主人公、謎の新進女流画家、
画商、個人美術館、京都といった
私の大好物が出て来るのだからたまりません。

キュレーターでカルチャーライターでもある
原田マハの描写には臨場感があって
目の前でその絵を見ているような気持ちになる。
引き込まれながら一気に読んでしまいました。

小説の中に出てくる女流画家が乗り移った友だちは
その日のお稽古で素晴らしい墨絵を描きました。
読み終わった私もすっかりその気になって
墨絵が描きたくてウズウズしています。
モチーフは「青葉」だな。
小説に出てくる日本画のタイトルです。

小説の舞台は京都ですから
当然京都に行きたくなります。
祇園祭の宵山で、各家のお宝を披露する
屏風祭という風習があると知ると
もうそれが観たくて仕方ありません。
きっと行っちゃうんだろうな。

私はね、
アフリカのプリミティブアートや骨董を集めた
プチ美術館を持つのが夢だったのよ。
だから個人美術館を所有する主人公の実家や
京都の大金持ちの話も興味深かった。
でも、あれを見たらたとえ10億円当たっても
個人美術館はムリだとわかったわ。

このようにすぐにその気になる単純さって
毎日を楽しく暮らすのに役に立ちます。
だって、小説を読んだだけで
描きたい絵のイメージが湧くんだもん。
どんな世界へも行けちゃうんだから便利だわぁ。

私は色んなものを自分の世界に取り込みながら
毎日を楽しく暮らしています。
頭の中は自由自在ですからね。
現実路線が過ぎると面白くないし、ね。



この記事へのコメント

1. Posted by Vodka   29 March 2018 20:57
5 いつも楽しく読ませていただいてます^ - ^
この本、読んでみたいです
最近読んでた石田衣良さんの女流版画家モノ繋がりで
誰だかわかっちゃいましたかね(^.^)
2. Posted by Yurico   29 March 2018 22:56
Vodkaさんってネコちゃんの名前ですね?
あれ、ワンちゃんだっけ?
いつも読んでいただきありがとうございます。
『異邦人』オススメです。
え?そういうことだったのかっていう結末です^^

コメントする

名前
 
  絵文字