23 février 2018


ずっと以前
まだ墨絵の先生がお元気だった頃、
お稽古の後のお茶の時間に
先生がドキッとするようなことを
言ったことがあるんです。
当時、先生は80代後半だったと思う。

先生は普通のおばあさんとは全然違うの。
そもそも美人でお洒落でカッコイイんです。
若い頃はさぞ美しかっただろうと思うけど
当時もお肌はピカピカだしセンスは抜群で
写真集『Advanced Style』に載っている
NYのマダムたちにまったく引けをとらない。

その先生は33歳で15歳年上のご主人を亡くし
4人のお子さんを1人で育てました。
ご主人が財産を残してくれたので
生活には困るようなことはなかったんだけど
そんな昔話をしていたときのこと。

先生がこんなことを言いました。
「子供たちはみんな小学校から私学に入れたし
  私は好きな絵を描いて暮らしていたんだけど
  体の奥が熱くなってどうにも困っちゃったわ」 

90歳近い女性の口から
そのようなセリフが出てくるなんて
どういうリアクションをしていいのか困ったわよ。
そんな話、友だち同士でもしたことないのに。

でも先生って本当に自然体の人だったのだと思う。
美貌の未亡人でモテモテですから
ボーイフレンドぐらいいたみたいだけど
あの時代でそういうの、カッコイイと思った。
情熱的で、やっぱり芸術家だなって。 

そのとき私は40代の主婦でしたが
体の奥が熱くなって困っちゃうようなことは
ひとつもありませんでした。
まったくそんな気は起きなかった。
てか、それ以前にもそういうのあっただろうか。

若い頃は、好きな人と合体したいという
メンタルな欲求はあっても
それがフィジカルな欲望だったわけではない。
若いときはただ男性のタイミングで
合体していただけだったわよね。

更年期になって女性ホルモンが減ると
相対的に男性ホルモンが増えて
性欲が強くなるのだそうです。
性欲って男性ホルモンなんだってね。

そのせいかどうかわからないけど
私、今はアニマルです。笑

ハニーは私のことを精神安定剤であり
刺激剤だというのですが、
それは私が度々彼を襲うからです。
「お昼寝しようね」とベッドに入っても
お昼寝だけで終わらせなかったりするからさ。

ま、襲われることをハニーも楽しんでるわけで
それも織り込み済みなのですが、
結婚生活でもこのような取り組みがあれば
お互い相手に退屈しなかったのかもしれない、
なーんて思ったりもするわけ。
もちろん、それだけじゃないですけど。

世の中にはセックスレスのカップルが多いけど
どんどん合体した方がいいと思うよ。
確実に仲良くなれるからね。



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