25 janvier 2018


母と娘の関係について
関心のある方が多いようなのでもう1つ。

仲のいい母娘って
なんか育ちがいい感じがしていいですよね。 
でも母親との関係が良好な人って
実はそんなにいない。
母娘はこじれるものなのです。

母親は自分が産んだという思いがあるからか
期待も込めて子供をコントロールしようとします。
我が身を振り返っても思い当たることがある。
やっちゃったなーと思うもん。
その母親のやり方に子どもが反発するのは
ごく自然なことです。 

でもやっちゃったもんは仕方がない。
親は "いい親" を目指しているんです、誰でも。
でも子供が1歳なら親年齢も1歳。
一所懸命でも未熟なんですね。

それに親子だからといって
必ずしも気が合うとは限りません。
似ているから反発することもあるし
まったく違うから反発することもあります。

子供が複数いる人ならわかると思いますが
自分の子供でもテンポの合う子と
合わない子がいます。
これは天性のリズムだから仕方ないの。
どちらのせいでもありません。

問題は、母娘なんだから仲良くなければならない
自分の母親を好きでなければならない
という強迫観念です。
それができない自分に罪悪感を感じて
傷ついてしまうこと。

もちろん仲良くできれば一番いいけど
出来ない場合もあります。
合わないのは相性の問題だから仕方ないし
ちっとも悪いことじゃないの。
あなたが悪いわけではない。

そこに意識を集中すると苦しいだけですから
母親との折り合いがつかなければ
適度な距離を保ちながらつきあっていけばいい。
無理に理想の親子になろうとしなくてもいいの。
理想の親子なんてそんなにいないんだから。

いつか親も自分も年を取ったときに
なんとなく許し合えばいいんじゃないかな。
血は水より濃いですから
どんな母娘でも深いところでは繋がっています。
なので自分を責める必要はなくて
みんな自分らしく生きればいいんです。

私が母を嫌いだったというのは
わりと最近気づいたことなのですが、
母の全部が嫌いだったのではなく
嫌いだったのと同じくらい愛してもいました。
一緒に暮らすのは無理だったけど。
あ、この話も今度書こう。

だから母が亡くなる前に
来世では母娘逆転しようって約束したんです。
母の魂が忘れないように何度も何度も確認して。
来世では私が母親、母が娘。
今生できなかったことは全部来世に持ち越しよ。


この記事へのコメント

1. Posted by なみ   25 January 2018 12:41
5 yuricoさん 素敵な記事をありがとう。

お母様への気持ち、yuricoさんとお母様の関係を読んで、なんだかとても心が穏やかになれました。色々あれど、最後は落ち着くところに落ち着いたんですね。

私、自分の母がとても好きです。私の母は油絵を描いていますが、母の絵も、人となりも、yuricoさんと同じように全てではないけれど、やはり、嫌な部分も含め、この母でよかったと思えます。でもそれは今、この歳にしてようやく思えだしたこと、もうこれから先は変わらないと思いますが、今までずっとそう思っていたわけじゃない。ひところ経験し、歳を重ねるまで分からないことだってたのでしょうね。

今、目下の悩みは私の両親(特に父)が、やはり私の娘のことを心配して、辛い思いをしていること。歳をとっているので何度説明してもすぐに忘れるし、娘の自立を見守る私のやり方を冷たいと思っていて。間に挟まれ辛いところです。娘と無理やり仲良くする姿を表面上見せるのはたやすいことかもしれませんが、それでは本当の意味での娘の自立を促すことはできない、お父さんお母さんゴメン、もう少し辛抱して私と娘を見守ってほしいと昨夜電話で説明したらようやく分かってもらえたようです。

煩わしい悩みと思えど、やはり家族がいるからそれも幸せな悩みなのでしょうね。出口のないトンネルはない、天に与えられた出来事と思って受け止めていきますね。
2. Posted by Yurico   25 January 2018 13:16
なみさん
親子って親子だからこその大変さがあると思います。どの親子にも葛藤があるし、価値観の違いでぶつかることもあります。でも、そんなの当たり前のことですよね。当たり前のこととして受け入れてお互いに無理をしないことが大事なんじゃないかな。時に喧嘩をすることがあっても無意識の中には絆がある。それでいいと思うんです。ご両親にわかってもらえてよかったですね。
3. Posted by クリス・マス子   26 January 2018 15:22
5 こんにちは
先日コメントさせて頂きました。クリス・マス子です。
再び母娘の関係性についての記事をありがとうございます。
大変参考になりました

幼い時から 私からの愛を欲しながら尽くす母の愛情表現の重たさが嫌で嫌で、でもそんな母に依存しながらも悪態をつく自分の浅はかさも嫌で
人として尊敬できない親に絶望し、頑なな気持ちを胸に押し込めた日々を過ごしてきました。

私は「威厳がある親で欲しかった」と取り返せない子供時代を引きずり、いつまでも過去に囚われて苦しんでいました。

今考えると母も専業主婦であり、家庭という狭い世界に囚われ、子供の世話などでしか自己実現を見いだせない典型だったのがしれません。

私もいつまでもウジウジ過去に囚われるのも阿呆らしく感じてきました。
この機会に自分の過去と向き合ってみたいと思いました。

過去記事のように「親も人間」と割り切ってみたいと思います。ゆりこさんには大切な勇気をいただきました。ありがとうございます。( *ˆ︶ˆ* )
4. Posted by Yurico   26 January 2018 15:58
クリス・マス子さん、記事がお役に立ててよかったです。

親も人間ですからね、ダメなところいっぱいあります。私は伯母(母の長姉)を尊敬していたんです。母とは全然違うタイプの人で、それこそ教養の塊のような人でありながら仏様のように優しい人でした。伯母がお母さんだったらいいのにと子供の頃はいつも思っていました。でも、大人になるとその伯母だって100点ではないことがわかる。そんなものです。

私も親としてはダメダメだったと思います。でも、未熟でごめんね、許してね、としか言いようがない。そんな親を乗り越える力強さを持ってくれないと始まらないしね。反面教師もある意味ありがたい存在ですよ。心を鍛えたり、哲学したり、許したりする訓練の機会をくれたわけですからネ。

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