28 août 2017

_SX180_

普段は家の中でもクルマの中でも
ポップスばかり聴いている私ですが
時々猛然とクラシックが聴きたくなります。
秋の気配を感じると特に。

秋はクラシックが似合うと思う。
でも、オーケストラという感じではないな。
何かいいのがないかしら、と思っていたら
NHKのニュースであるバイオリニストの
コンサートの様子が紹介されていました。

音楽が流れているのに
そこに演奏者の姿はありません。
夭逝の天才ヴァイオリニスト若林暢の
追悼コンサートだからです。
去年58歳で他界した彼女の演奏は
スピーカーを通して流れてきます。

日本ではあまり有名ではなかったようですが、
彼女の演奏を聴いたら心が震えた。
「魂のヴァイオリニスト」といわれる通り、
魂が揺さぶられるような音色です。

追悼アルバム2枚は
故人のアルバムとしては異例のヒットとなっていて
「ヴァイオリン愛奏曲集」は
ビルボード・クラシックチャート1位、
「ブラームス:ヴァイオリンソナタ全集」は3位と
アルバム2枚が5週連続で5位以内にランクイン、
巷で話題になっています。

若林暢は東京藝術大学・同大学大学院を卒業後
名門ジュリアード音楽院に奨学金で留学。
卒業後はニューヨークを中心に演奏活動を行い
ニューヨーク国際芸術家コンクールで優勝するなど
さまざまな賞を獲得し評価されました。

1996年に帰国後はリサイタルや室内楽を中心に
演奏活動を行いましたが、2度の離婚の後、
同居していた両親の介護をしながら
心身共にギリギリの状態で演奏活動を続け、
ついには本人も乳がんに倒れます。

「音楽は悲しみの中から生まれる」
生前の彼女はそう語っていたそうですが、
まさに悲しみの中から絞り出すような音が
彼女のヴァイオリンの魅力となっています。

亡くなる4か月前、
医師の反対を押し切って出演したコンサート。
その演奏はとても病人とは思えない迫力で、
全身全霊で奏でる彼女のヴァイオリンは
まさしく魂の音色でした。

音楽って本当に、
悲しみの中から生まれるのかもしれない。
才能って、美しくも悲しいものです。
フジコ・ヘミングのピアノを思い出した。

この秋は若林暢のヴァイオリンでいこうと決めて
早速アマゾンでポチしました。
ついでに失くしてしまったフジコ・ヘミングの
「奇跡のカンパネラ」も注文しました。
時にはこういう音楽で感情を揺さぶることも必要。

届くまでに暫くかかりそうだけど
手元に来る頃には
今よりもっと秋らしくなっていることでしょう。


                                                    
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