18 mai 2017


世の中に色は限りなくありますが、
中でも緑・青・赤・黄・白・黒は
どの民族にとっても特別な意味を持つ色らしい。

東洋では古くから陰陽五行説というものがあって
青・赤・黄・白・黒の「五色」は
方位や時間にも当てはめられます。

陰陽五行の思想では、森羅万象には陰と陽があり
そこから生じた5つの元素である
木・火・土・金・水の「五気」によって
自然界は循環しているとされます。

ここでは青は東であり春、
赤は南であり夏、
白は西であり秋、
黒は北であり冬を指し、
黄色は中央で、季節の変わり目である
土用を表します。
これは風水の基本でもありますね。

この5色はアジアの山岳民族の民族服に
必ず使われている色だけれど、
メキシコでもアメリカ先住民でも
自然と共に生きている民族の衣装に
同じ色が使われているのは興味深いことです。
模様までそっくりだから不思議。

日本でも古事記の時代から黒・緑・赤を
魔除けの色として用いたようです。
この色を身に着けていれば
悪いものに取り憑かれることはないってね。

青・赤・黄・白・黒の「五色」を使った
こいのぼりの吹き流しも魔除けです。
昔は疫病などによる乳幼児の死亡率が高かったので 
授かった子どもが元気に育つようにと     
万物を成す5つの元素を吹き流しの形にして
邪気を払ったのです。

アフリカの魔除けのビーズもこの色使い。
「目玉のビーズ」は漆黒の闇に潜む魔物を
睨みつけ近づけないためのものです。

門松や正月飾りに常緑樹が使われるのは
神様の依り代という意味のほかに
魔除けの意味もあるのではないか、と
色研究者の第一人者のある先生が言ってたっけ。

また、死者に白装束を着せるのは
黄泉の国の鬼たちに身ぐるみ剥がされないため。 
彼らは黄泉の国の入り口で
身に着けているものを全部奪ってしまうけど 
白は鬼には見えないので取られずに済む
というわけです。面白いね。

緑・青・赤・黄・白・黒は
最も基本的で最も自然を表しやすい色です。
1番基本的なものって
1番パワーがあることが多い。

私が黒い服を着て
小物に赤や緑や青を選んでしまうのも
もしかしたら無意識に魔除けをしているのかも… 
なーんちゃって、本日は魔女っぽく
魔除けの色の話でした。 

          
 
                   
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