17 mars 2017

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愛犬のアレックスと毎日歩いた裏山に
クサギという木がありました。
漢字で書くと「臭木」。

「臭い木」と書くこの可哀想な名前は
葉に独特の臭いがあるためですが、
言うほど嫌な臭いではないんです。

そして名前に反して
真夏には思わず振り向いてしまう程
甘い良い香りの白い花を咲かせ、
秋になると真っ赤な萼の中に
艶やかな濃い青紫の実を付けます。

私が「赤いドレスの女」と呼んでいたこの実は
媒染剤なしに絹糸を水色に染めることができます。
それはもうクリアで美しい水色なんです。
こんな色の実から水色ができるなんて
本当に不思議。

クサギは草木染めの染料に使われます。
写真の着物の水色の部分がクサギの色。
この紬はクサギのほかに藍と白樫で染めた糸で 
織られた手織りです。 














着物は化学染料で染めることが多いし
鮮やかな染め上がりは化学染料ならではですが
草木染はやっぱり何かが違います。
手織りだと尚更違います。
エネルギーが違うんだね。 

着物は面積が大きいですから、 
包まれた時の感覚の違いがよくわかるんです。

植物そのものの力と、
それを山から取って来て糸を染め、 
反物に織った人の思い。 
そういうもののエネルギーを感じます。

私、着物は紬ばっかりなんですけど
この着物は一番着る機会が多いお気に入り。
コツコツと染めて織っている
女性の作家さんのものです。
 
人間国宝 志村ふくみさんのお弟子さんだけあって
作風がとてもよく似ています。
最近はあまり着物を着る機会がないけど
いつかまた彼女の着物を買いたいな。

そういえば私、
バルテュス夫人の節子さんみたいに
ヨーロッパのお城で着物で暮らしながら
墨絵を描くのが憧れだったんだっけ。 
 
これ↓がお住いのグラン・シャレと節子さん。
スイスで最大の木造建築物なんですって。

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もうお城には住まなくてもいいけど
着物を着てパリで個展はやりたいな。
それはいつか実行するつもりです。
 

 
 
エッフェル塔に着物は似合うかもしれない。
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