31 janvier 2017


節分に巻寿司を丸かぶりするのは
関西の習慣です。

が、

いつの間にか全国区になって
今や当たり前のようにコンビニやスーパーで
節分に太巻きが売られるようになりました。

どうやらセブンイレブンの仕業のようですが、
東京出身の私たちにとっては
どうしても違和感があります。

第一にお行儀が悪いと思うの。
そして太巻きを一気に食べ切るなんてムリ。
喉が詰まって死んじゃうよ。
こんなのが伝統行事とはとても考えにくい。

「大体いつ始まったものなんだ?」
と友だちがググルと幾つかの説があります。
それ程古い習慣のわけないとは思いましたが
どうやら江戸末期あたりというのが怪しい。

いくつかの説の中でナルホドと納得したのが
大阪船場の花魁遊びだったというもの。
花魁街で遊女に巻寿司を丸かぶりさせる遊びが
当時の旦那衆の間で流行ったらしいのです。

この丸かぶりの理由がエロい。
巻寿司を男性器に見立てていたのね。
丸かぶりした時の花魁のエロい顔を見て喜ぶ
という、いかにも花街らしいお遊びというわけです。 

どうも品のない習慣だと思ったら
そういうことだったのかー。
(関西の皆様ごめんなさい!)

そしてこれを昔からの風習と宣伝して
販売戦略として始めたのは海苔業界。
バレンタインデーを流行らせた
チョコレート業界と同じです。
さすが大阪商人は商魂逞しい。

因みにバレンタインデー向けチョコレートの広告を
一番初めに出したのはモロゾフ。
昭和11年のことです。

モロゾフは元々白系ロシア人のモロゾフ家が
始めたものなのですが、
このモロゾフ家の物語が悲惨なんです。
モロゾフ氏は神戸の材木商・葛野友槌から
出資を受けて神戸モロゾフ製菓を設立します。

ところが葛野友槌は会社の会計帳簿を
モロゾフ親子に一切見せず
不信を抱いたモロゾフ側が裁判に持ち込むも
日本語が不自由だったために敗訴。

「モロゾフ」や類似した商号の使用を禁止され
従わなければロシアに強制送還すると脅され
泣く泣く従ったといういきさつがあるのです。
あまりにも酷い話。

その後モロゾフ家が「コスモポリタン製菓」
を立ち上げたというのを知って
友だちと私は「応援しよう」と息巻いたのですが 
残念ながら11年前に廃業していました。 
今どうしてるんだろう、モロゾフ一族。 

というわけで、
関西でできた2つの新しい習慣。
調べてみると色々面白いなぁ。

                  
                  
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