29 septembre 2016


母が亡くなったのは、もう6年以上前のことです。
母は国立がんセンターに入院していて
最期のときを迎えようとしていました。

母は、京都に住む妹と姪に
とても会いたがっていました。
「チッタ(姪)はいつ来るのかな」
と毎日のように言っていたのです。

私は毎日仕事帰りに病院に行っていましたから
母がどんどん弱っていくのがわかりました。
そして、いよいよ危ない感じになってきたとき
妹にメールで言いました。
「そろそろ危ないから早く来てあげて」

ところがですね、妹はこう言ったのです。
「大丈夫。私は毎晩ママに会いに行ってるから」

妹はサイキックでヒーラーです。
だから、実際に来なくても
毎晩魂レベルで母に会っているというわけ。

でもね、母にはそんな自覚はまったくなかった。
妹が来ているなんて全然感じていませんでした。
そんなことではなく、母はこの現実世界で
妹や姪に会いたくて待っていたのです。

結局、妹たちは
母の最期に間に合いませんでした。
それって、どうよ。
ただの自己満足でしょ。

同じようなものを私はよく感じます。
混沌としたこの世界の中で
世界情勢にも政治に関心を持たず、選挙にも行かず
「宇宙の愛」ばかりを語るのは何か違うと思う。
それってバランスが悪いと思うのね。

目に見えないものは面白いです。
そういうものがあることを私は知っているし
私もそういうの、嫌いじゃない。

でも、それはあくまでもデザートで
主食ではありません。

主食は、目に見える現実世界であって、
そこで一所懸命何かをすることでしか
自分を満足させることはできないし
世界を変えることだってできないんです。

「願えば叶う」をただ真に受けて
ぼーっと待っていたのでは何も変わりません。
これはね、魔女だからこそわかることなんです。

スピリチュアルが流行れば流行るほど
世の中に迷える子羊が増えていくのは
現実世界をちゃんと見ない人が
どんどん増えていくから。
何かの陰謀かと思っちゃうよ。

そうじゃないんです。
大切なのは、自分自身の感覚を磨くこと。
しっかりと地に足を着けて中心を定めること。
自分のココロとカラダでキャッチする
力を身につけることです。

何かにつまづいたり迷ったりしたら
人に頼る前にまず目の前にあることを
一所懸命やるんです。

そうしているうちに、段々答えが見えてくる。
答えはいつも自分の中にあるんだから。


     
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