30 septembre 2015


ある日、仕事先で社長に呼び出されました。
「あのさぁ、イラストを描いてくれないかな。
 墨絵を描くんだからイラストも描けるでしょ?」

いや、墨絵とイラストでは全然違うんですけど…

でも、よく聞いたら難しいイラストではないし
制作料も別途支払ってくれると言うので
それならと喜んで引き受けることにしました。
で、東急ハンズでイラスト用の素敵なペンを買い
頼まれたものを5種類描いて無事納品。
画材、好きなのよねー。

とまあ、こんな風に私は結構便利です。
そして、自分の能力を上手に使って貰うことに
喜びを感じてしまうお目出度い性格です。
いつもどこかで「私を上手く使ってー!」
と思っているので、
人に何かを頼まれると俄然張り切ります。

どうも最近そのモードに入ってしまったようで、
友だちの仕事を手伝ったり
また別の友だちのプレスリリースを書いたり
お金にならないことばかりに夢中になって
自分の新しい仕事の準備がちっとも進みません。
ホント、器用貧乏なのよね。

でも、いいんです。

私はそういう便利な自分が好きだし、
器用なのは1つの才能だと思っています。
それに、こういう寄り道は必ず後で役に立つ。
もうやることは決まっているし
一旦エンジンがかかったら止まらなくなることを
自分でもわかっています。

私の書の先生でもあった伯母は、
1つのことにじっくり取り組むタイプでした。
「自分が一生続けることを1つだけ選びなさい」
とよく言われましたが、
それは私にも同じ道を進んで欲しいという
伯母の願望でもありました。
色々なことを調子良くやってしまう私の器用さを
伯母は残念に思っていたようです。

でも、ごめんなさい。
私は1つのことばかりしていたのでは
飽きてしまう困った人なのです。
好きなことはどれも捨てられません。

そんな私なので、
文章を書くことと墨絵を描くことの
2つを仕事に持っていることは性に合っている。
まったく違う2つのことを交互にするから
いつも新鮮な気持ちで取り組めるのです。

よく考えたら、最近書くことばかりに集中して
墨絵をひと月以上描いていませんでした。
暑くも寒くもないこの時期は
墨絵を描くのに絶好のシーズンなのに。

よーし、今日は久しぶりに墨絵でも描くか。
ホント、私には退屈している暇はないのです。
器用貧乏で本当によかった。
ていうか、“器用リッチ”だと思う。


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