janvier 2017

21 janvier 2017


昨日のハニーの話で思ったこと。

なんでだろうね。 
衣食住に不自由することなく暮らしてるのに
わけもなく物足りなさを感じて
不満を抱えている人が多いのは。

家族や自分が病気だとか
子どもに問題があるとかならわかります。
私の娘も色々やらかしてくれましたから
そういうときの親の苦労はわかる。
ホント、辛いよね。

でも、そういうとき
私はスピリチュアルに頼ることはなかった。
妹はヒーラーをやってますけど
彼女に相談するなんて発想もなかったよ。 
そんなことしなくても見守っていれば
大抵の場合時間が解決すると思ってた。

親がうろたえてオロオロするから
負のスパイラルにハマるんです。
そういう状況を引き寄せるのよ、多分。

思い通りにならないのを
誰かの、或いは何かのせいにして
自己肯定ができないままに
スピリチュアルにのめり込む。
で、ブロックがどうの、トラウマがどうのって
過去やら前世やらを掘り返してみたり。

ハッキリ言って
トラウマやブロックの1つや2つ誰にでもあります。
そんなの当たり前でしょう。
心に傷を負ったことのない子どもなんていません。
そういうのが頑張る原動力になることもあるし
自分で乗り越えることで大人になっていくのです。

ハニーを見てごらんよ。
思春期に負ったトラウマを
他の誰かを助けることで埋めようとしてるんだよ。
それこそが健全な大人の精神というものです。

貧しい国の子供たちが学校へも行けず
働いているテレビCMがあります。
ある子は危険なゴミ山で毎日ゴミ拾いをしている。
ある子は市場で物乞いをしている。
でないとその日のご飯が食べられない。
靴もなく裸足。

ああいうのを見てるとさ、
いい大人がいつまでも自分を可哀想がってる 
日本人はどこかおかしいと思っちゃうよ。
パーフェクトな人生なんてないんです。

だからこそ、
今ある幸せをありがたいと思わなくちゃ。

懸命に生きている人は
心を病んでいるヒマなんてありません。
毎日必死に命を燃やしているから。

豊かさを手に入れてしまった日本人は
豊かさ故に余計なことを考えるヒマができた。
食べられて住む家があって
好きなものが着られる幸せに
満足できなくなってしまった。

物質はエネルギーだというけど
玉石混交にあふれる物質のエネルギーに
日本人はやられちゃったんだと思うわ。
衣食が足り過ぎると礼節を知るんじゃなくて
ダメになっちゃうんだね。

モノが好きな私が言うのもなんですけど
日本という国は全体で断捨離する
必要があると思います。

              
              
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20 janvier 2017


ハニーの職場に来るお掃除の人の中に
1人似つかわしくない若い女の子がいます。
ハニーはその子が気になって声を掛けました。

いくつ?
17歳。
え?学校は?
親に高校をやめて働けと言われたから働いてる。

聞けば、48歳の母親には33歳の恋人がいて
家でキッチンやお風呂を使うのも気を使うらしい。
それで、食事はすべて外食、お風呂は銭湯。
家には寝に帰るだけで
働いたお金のうち2万円を母親に渡すと
あとは食費と銭湯代に消えてしまうのだとか。 

それを聞いたハニーは突然
若い時の記憶がフラッシュバックしました。
彼がたった1人で渡米した16歳の頃のことです。

ハニーはパリの郊外で生まれ育ちましたが
そこは色々な意味で環境の悪い場所。
このままフランスにいたら未来はないと思って
彼は16歳の時にアメリカ行きを決めました。

誰も頼る人がいなかったから
キリスト教会の牧師の家に住まわせてもらって
働きながら高校・大学を出たんです。
同級生が車を乗り回して遊んでいる時に
彼は働いていました。 

「あの時、自分では一人前のつもりだったけど
 こんなに頼りない子供だったんだ。
 随分無謀なことをしたんだな」 
ハニーは女の子を見てそう思ったそうです。

女の子が素晴らしい英語を話すので
「どこで勉強したの?」と聞くと
毎日ラジオを聴いていると言います。
「今これを読んでるんだ」
と英語の本も見せてくれたって。

得意な科目は数学だったというし、
頭のいい子なんです。
お顔も可愛いんだって。

ハニーは
「この子をサポートしなくてはいけない」
という強い思いに駆られて言いました。

とにかく高校は出なくちゃダメ。
定時制という方法もあるんだから
市役所に行って相談してごらん。
受験勉強に必要なテキストは買ってあげるから。

ハニーが言いました。
「なんか神様に宿題をもらったみたいな感じ。
 彼女の境遇を考えると本当に心が痛いんだよ。
 なんでこんな気持ちになったんだろう」

ハニー、それはね、
その子がハニーの分身だからだよ。
16歳だったあなたの投影だから。
あなたが当時辛かった気持ちや
誰かに助けて欲しかった気持ちを
その子で埋めようとしているのよ。

そうだね、きっと。
あの子は頭がいいし、ちゃんと学校に行けば
大物になる可能性だってあると思う。
でも、変な男につかまったら人生が台無しになる。
そうならないようにサポートしたいんだ。

うん、いいことだと思う。
これでハニーも「love担当」になったね。
今までは私が love担当、
ハニーは hate担当だったけど。

私はなんだかとっても嬉しくなりました。
やっぱりハニーは私が見込んだ人です。
私なんかよりずっと心がきれいで健全なんだ。
だから彼のことが好きなのよ。

              
              
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18 janvier 2017


私の母はとても丈夫な人でした。
最後はガンで亡くなりましたが、
元来頑丈な人だったんです。
体力がハンパじゃない。

この前も書いたように、
私の祖母は15年くらい認知症を患っていましたが
その内の10年くらいは完全に別世界の人でした。

日がな1日ぼんやり外を見ている祖母を見て
私は「ボケるのも案外気持ち良さそうだ」
と思っていましたが、
働きながら自宅で面倒を見ていた母は大変でした。
本当にエラかったと思う。

それができたのは母が頑丈だったからです。
エネルギッシュな上にショートスリーパー
そして何より、良くも悪くも鈍感でした。
例えていうなら蒸気機関車のような人。  
だからできたのよね。

たまにヒステリーを起こして
祖母に怒鳴ってたけど
それは仕方ないよね。

母には姉が2人いまして、1人は博多ですが
1人は新百合ヶ丘に住んでいました。
その伯母は息子家族と二世帯で住んでいて
あの頃は伯父も健在でした。

母は都内に住んでいましたから
たまにその家に祖母を預けるのだけど
数日で根を上げて戻されちゃう。
母は「私なんか10年以上1人で見てるのに」
と文句を言います。

そういうとき、私はよく言ったものです。
「ママがそれをできるのは
 特別な体力があるからなのよ。
 ありがたいことだと思わなくちゃ。
 私の体力だったらとてももたないもん。
 自分のできることが同じように人もできると
 思ったらダメなの」

体が丈夫で元気な人は
エネルギーの弱い人のことがわかりません。
伯母は病弱な人でした。
病弱な体と上手に付き合っていたから
それなりに元気ではありましたが、
人のお世話ができるほどではなかったのね。

同居していた息子夫婦は
その頃バリバリの現役で
夫婦して出版社に勤めていたから
時間も不規則でした。

なので結局人手は伯母だけだったし
当時はまだ小学生だった従兄の子もいたし
しちめんどくさい伯父もいたから
祖母の面倒を見るのは数日が限界だったのです。
それは仕方のないことだと思うの。

どんなことでも同じだと思うのね。
自分にできることが人にできるとは限らない。
また人と同じことを自分ができるとも限らない。

できる人はできない人のことを
「なんでできないの?」
と思うけど、それは仕方のないこと。
大変さって人によって感じ方が違うから。

また「なんであの人にできて私にできないの?」
と思っても仕方のないこと。
持って生まれたものが違うから。
優劣の問題ではなく分の問題だったりする。

人には生まれ持った星があります。
全員同じに生まれてないからこれは仕方ない。
それが個性というものです。 
その中で自分なりに器を大きくすることはできても 
星自体を変えることはできません。

私はどんなに頑張っても
政治家やモデルや大金持ちの奥さんにはなれない。
それは私の星の専門分野じゃないからね。

その代わり別の可能性はある。
私の範疇においては無限の可能性がある。
そこを間違えて方向性の違うことをしても
徒労に終わるだけです。

なので、自分のできることとできないことを
きちんと認識することはとても大事なのです。

            
            
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17 janvier 2017


毎度お騒がせの次女が
私の住まい探しを手伝うといって
近くの不動産屋さんに着いてきました。

お願いしている業者さんはいるのですが、
今ひとつ頼りなくてね。
というか、私は何とかなるとは思っていますが
業者さんの方が焦らないのかなと思って。 

だって引っ越しの日程は、諸々計算すると
3月の最初の土日がギリギリです。 
いい加減決めないと決済が間に合わなくなる。

実は土曜日に見てきたマンションの中に
81平米3LDKでフルリノベーション済み
という物件があったのです。
間取りがすごく良くて
永遠の憧れだった食洗機まで付いていて
ソファなんてデカイのを置けそうな勢い。

ただ、ちょっとばかり問題アリでして、     
私は気にしないけど娘は反対しているのね。
で、別の業者にも当たってみようというわけ。

近所の不動産屋さんは
私の条件を満たす物件を
いくつか出してきてくれました。

そのうちの1つを見た娘が言いました。
「これ、駅から近いし広いしいいじゃない。
 ちょっと高いけどパパに頼んでこれにしたら?
 これなら私も一緒に住めるし
 そしたらすぐにでも離婚できるわ」

おーっと、冗談じゃありません。
あなたのうちを探してるんじゃないし
あなたと同居なんてお断り。

今まであなたが別れる切れると言う度に
荷物を持って来ては置き去りにされて、
私がどれだけ悩まされてきたことか。
やっと私だけのスッキリした世界になるんです。
もう絶対にあなたの荷物とは同居しません。

もうさあ、ずっとウチに寄り付かなかったくせに
ここに来てやたらと来るのは変だと思った。
ホント、要注意人物だわ。

私はキッパリと言いました。
「申し訳ないけど、
  絶対に一緒には住まないからね。
  私には私の人生があるんです」

私にはハニーとのラブラブ生活があるんだ。
娘と同居なんてしたらぶち壊しだわ。
カラフルな人生の話をしたばかりなのに
無彩色になるのはまっぴらご免です。 

娘は「なーんだ」とガッカリしていましたが
私の人生に勝手に割り込まれては困ります。
ここは何がなんでも死守するわよ。 
子供って本当に勝手だわよね。

           
           
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16 janvier 2017


土曜日の午後、
副業の仕事を終えたハニーがやって来ました。
ゆっくり会うのは久しぶり。
私たちは一緒に昼食を取って
それから夕方までまったりと過ごしました。

5時過ぎになって、
彼はうちの近くの職場へ打ち合わせに。
今度は本業です。
「早く終わったら夕ご飯食べにおいでよ」
ハニーは「そうするよ」と言って
出かけて行きました。 

私は鼻歌を歌いながらキーマカレーを作りました。
ハニーは時々カレーを食べたがるのです。 
ニンジンやセロリやシイタケなどの野菜も
いっぱい刻んで入れました。
うん、我ながら美味しくできた。

カレーはいつも市販のルーを使わず
スパイスだけで作ります。
結構本格的な味。

それから彼にメールしました。
「めっちゃ美味しいカレーを作ったから
 寄れそうだったら寄ってね。 食い逃げOK」

夜8時前に電話が架かってきました。
「9時までに帰らなくちゃいけないから
 本当に食い逃げになっちゃうけどいい?」 
「いいよ^^」

ハニーは「旨い!」と言いながらたいらげて
本当に食い逃げしました。
「また火曜日の朝来るよ」
「うん、じゃ火曜日にね」

ところが、11時頃にメールが来ました。
"I'll leave super early tomorrow to you"
「ホント?何時に来るの?」
「6時半」
「え、そんなに早く来れる?」
彼は9時にみなとみらいで仕事があります。

うちに6時半ってことは
彼は5時半に家を出るってことね。
私も寝坊しないように頑張ろう。
私はアラームを5時30分にかけて寝ました。

はっと目が覚めたら4時20分。
ゲッ!早すぎるじゃないの。
寝坊しないように緊張して寝たからだわ。
私は二度寝しようとしましたが
あまりにもスッキリ目が覚めてしまったので
眠ることができません。

諦めてそのまま起きることにしました。
日曜日の朝に4時台に起きるなんてね。
でも何だか爽やかだわー。外、暗いけど。
それからCNNを観ながら時間を潰しました。

いつもは家を出るときに電話があるのに
5時半になっても連絡がありません。
6時半になっても電話が来なかったので
その時点でわかりました。
「さては寝坊したな」

ま、いっか。
昨日あんなにずっと一緒にいたのに
今日また会いに来るって言ってくれたんだもん。
しかも早朝の6時半に。
寝坊して実行されなくても全然OKよ。

9時になって職場から電話がありました。
「おはよう。寝坊した」
「だよね」笑
「午後1、2時間会えるよ」
「午後は娘が来るんだって」
「そうかぁ。会いたかったなぁ」

結局、次に会うのは火曜日の朝になりました。          

           
           
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15 janvier 2017


突然思ったんです。
人生にもその時々の色があるなって。

お正月は久しぶりに娘が来たりして
私は実家の人になっていました。

それはそれで楽しかったのですが、
その時の私は自分を後回しにしていた昔の自分。
その舞台では私は主役ではないんですね。
主役のために動く黒子みたい。

色でいえばライトグレー。
無彩色なんです。
しかもうすーい色。

いきなり黒子の世界に引き戻されて
色のない世界に入っちゃうと
なんかすごく変な感じがするのよね。

子どもが小さくて母親の役割が大きい時期は
母親であるところの私は主役でした。
子育ては何よりクリエイティブな仕事だし
母親であることを楽しんでいた。
その頃の私は色でいうとベビーピンクかな。

でも、子どもが一人前になってしまうと
子ども自身が主役を演じますから
私は脇に回ることになります。
そうすると段々ピンクは色褪せてきます。
殆どの母親はそういう感じなのかも。

で、無彩色になっちゃう。
私は墨絵の先生だから言うけど
モノクロームだって色を感じさせることはできる。
でも人生には陰影だけでなく色が欲しい。
それでみんな自分探しを始めたりするのよね。

今、再び独身になって
私の人生はカラフルになりました。

カラフルっているのは文字通り
色とりどりってことです。
1色ではないということね。

1人で家にいるときは水色かな。
ブログを書いたり調べものをしたり
海外ドラマを観たりだけど
基本的に静かだからな。

コピーライターの仕事をしているときは
青になったり緑になったり
ときには赤くなったり
結構ハッキリした色だと思います。
でないと仕事できないしね。

墨絵を教えているときは
墨の性質上、気分はチャコールグレーかな。
それともネイビーくらいかな。

ハニーと一緒にいるときは
もちろんピンクですよ、ピ・ン・ク♡
濃くなったり薄くなったりしながら
いつでもピンク。

どの場面にいても
私の舞台の主役は私だから
何かしらの色があって実にカラフル。
人生ってカラフルなのが楽しいと思う。

           
           
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14 janvier 2017


早起きは苦手です。
朝7時より前に起きると引きずります。
夜だって最近は12時には寝てるんだけど
私は7時間寝ないとダメみたいなのです。

普段家を出るのは8時15分なので
アラームは7時にかけるのですが、
鳴っては止め、鳴っては止めてダラダラ。
やっと起きて朝シャンして支度して食べて
ちょうど間に合う時間です。

ハニーは朝型です。
というよりショートスリーパーなのかな。
夜中2時頃まで仕事していても
朝はちゃんと起きている。
だから朝のデートということになるのね。

彼が朝来るときは6時半に起きます。
これが結構ツライ。
考えてみたら私は低血圧なんだわ。
なので起きた瞬間は吐きそうです。

でもヨロヨロと起きだして
シャワーを浴びてシャキッとすると
着替えて朝ご飯の支度をします。
ハニーはもっと早起きして来てくれるんだから
私も頑張らなくちゃ。
昨日は8時に来てくれたよ。

母はショートスリーパーでした。
認知症になった祖母を
働きながら自宅で看ていたのですが
祖母は夜中になると活動を開始します。
家の中を徘徊するのね。

母は始めの頃は寝ようとしてたけど
気になって仕方がないので
眠ることを諦めてゲームをしていました。
ドラクエだったかな。

祖母が眠るのは大抵明け方。
それから母も寝るのですが
翌日は8時半からの仕事に行っていました。
それを10年以上続けていたんです。

3時間睡眠で大丈夫だったんだね。
ナポレオンみたいだ。
母はエネルギッシュで体力がありました。
私にはとても真似できないわ。

それとも必要に迫られればできるのかしら。
考えてみたら子育てしているときは
睡眠時間は5時間くらいだった。
寝るのはいつも1時くらいで
朝は5時半くらいに起きてお弁当作ってたな。

あの頃は割と平気だったから
今起きられないのは単に体力が落ちたからか?
それとも誰の面倒も見なくていいから
だらけてるだけ?

今日はつい7時に起きちゃったけど
明日は日曜日だからゆっくり寝よう。

           
           
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13 janvier 2017


私は完璧を求めるタイプです。

最近は大分テキトーになりましたが
譲れないのは見た目の美しさ。
視覚優先タイプだからこれは仕方ない。

例えばお料理を作ったら
完璧に合う器に盛り付けなくては気が済まない。
結果、収集癖も手伝って器ばかりが増えていきます。

もちろんお料理にも凝ります。
味も色取りも完璧にしたいのよ。
作る道具も美しくなければ嫌。
ボウルとかザルとかね。
盛り付け箸なんか京都のお箸屋さんから
取り寄せたりして。

そんなことをしていると
料理研究家になりたくなっちゃうわけ。
で、40代の一時期は栗原はるみさんや
有元葉子さんに憧れたりもしました。

が、しかし

家族が1人減り、2人減り
そして誰もいなくなってみると、
自分1人のために完璧な食事を作るほど
料理好きというわけではなかったことを発見。
今や張り切って作るのは
友だちやハニーが来た時だけです。

こうなると、食器棚に山と積まれた器が
なんだか重荷になってくるのよ。
使いもしないのに場所取りで。
でも、こんな性格ですから安価なものはなく
1つ1つが厳選された逸品揃いだったりする。

これを全部持って引っ越すのは辛いと思っていたら
上手い具合に丁度いい人が現れるものですね、
2年ぶりに連絡をくれた知人から
息子さんと一緒に開いている食のイベントに
招待されました。

行ってみたらそれは本格的なイベントでした。
厳選された素材、美しい盛り付け。
25歳の息子さんはなかなかのイケメンな上に
お料理も器もセンスがいい。

こういう人に使ってもらいたいと思って
我が家の器の話をしたら
「ぜひ見に行きたい!」ということになって
母と2人でやってきました。

テーブルにお店屋さんのように並べられた
作家ものの大小さまざまの器は
幾らかを買っていただき、大半を差し上げ、
テーブルの上には備前だけが残りました。

備前は高いし重いからね。
この子たちは連れて行くか。

          
          
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12 janvier 2017


たまには真面目なうんちくを語ってみよう。

以前、民俗学や神話から読み解く
色の話を聞いたことがります。
色そのものの持つメッセージ性についての話です。

色にエネルギーがあることは
今では多くの人が知っています。
赤い下着を着けると体が温まり、
ブルーの下着を着けると体が冷えることは
サーモグラフィで目視することができます。

昔の人はそんなものがなくても
色の持つ力を知っていました。
また色に意味付けをして
祭祀などの場面に利用していました。

民俗学では色を言霊と絡めて理解します。
色は古くは「斎盧(いろ)」とも書き
「斎」は霊、「盧」は受け皿を表す。
つまり色とは「霊(魂)の受け皿」なのです。
ただのカラーではないのですね。

「気配」という言葉がありますが、これは
「気色(けはい・けわい・けはひ)」とも書き
色を付けることで "気" が入ることを意味します。

気が入ると「態(なり)」が出来上がり
「態り」とは「鳴り」であり
色を纏うことで何かが鳴り響き、
外に向かってメッセージを発信する。
「色を纏う」というのはある種の呪術なんです。

色はそれぞれ違うメッセージを持つので
その色が人に与える印象を知れば
思いのままの自分を演出することができる。
これは現代のカラーコーディネートも同じです。

でも、ここでいう色の演出は
似合う色を探すというファッションの話ではなく
政治的な場面で使われるもの。
見せたい自分に変身する仮面のような役割です。

例えば、黒は「思考力」を表します。
緑は「友好」、
グレーは「指導力」や「勤勉」「尊敬」、
赤は「改革力」の印象を与えます。
その色を纏うことで人の心をコントロールする。
この手法は今の政治家も使いますね。

また、民俗学的な視点で見ると
赤・緑・黒は魔除けの色になります。
この色を身に着けていると
悪いものに取り憑かれない。

海外のプリミティブアートやビーズでも
この3色はよく使われています。 
赤は血、緑は自然、黒は闇という認識は
世界共通なのかもしれません。

死者に着せる白装束にも理由があります。
黄泉の国の入り口には鬼がいて
死者は持ち物を全部取られてしまいます。 
でも白いものと黒いものは鬼には見えないの。 
なので鬼に丸裸にされないように白装束にする。 
死後の世界で裸じゃ悲しいもんね。

赤と白は対の色とされます。
どちらも神聖さを象徴する色なのですが
赤が威力や畏怖を併せ持つのに対して
白は純粋な神聖さを表します。

象徴的なのは赤い血に対しての白い乳。
古代語ではどちらも「ち」と発音され
同じものと認識されていたそうです。
どちらも「いのち」の根源という理由で
神聖視されたのです。

色って深いわぁ。
こういうの大好きだから
語り出したら止まらないのよ。

         
         
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11 janvier 2017


3連休も終わり、お正月気分もここまで。
気合を入れて仕事に行く支度をしていると
ハニーから電話が架かってきました。
「今そっちに向かってるよ」 

うそーっ!
嬉しいけど、嬉しいけど、
前触れなく来たら食べるもの何もないよ。 
それに今日は遅刻できないから。

ハニーが言いました。
「ダイエットしてるからおかゆでいいよ。
 ずっと会ってなかったから顔見たい」
まったくマイペースな人だね。

ハニーと最後に会ったのは暮の28日。
お正月の間は私も忙しかったし
彼はワケアリ男だからもう2週間会っていません。
メールのやりとりも数回だけ。

なんか久しぶりに思い出した。
私にはカレシがいたんだってね。

不思議なもので
会わないでいると彼のことを忘れてる。
会えば大好きなのに会わなくても平気。
もっとも私は多忙なお正月を過ごしていたから
彼のことを考える時間もなかったのですが。

若い頃の恋愛は人生のすべてだったけど
今は娯楽のようなものです。

私の生活に潤いを与えてくれるもの、
私のハートを輝かせてくれるもの、
女性であることを意識させてくれるもの。
その程度が今の私にはちょうどいいと思う。

お化粧を済ませるとキッチンに立って
彼のためにおかゆを作りました。
フランス人におかゆかぁ。
何だか可笑しくて1人で笑ってしまいました。

ちょうどデパ地下で買った
ひじきとカリカリ梅のしっとりふりかけがあるから
あれを乗せてあげよう。

昨日は帰りが遅くて買い物してないから
サラダにする野菜は何もないのよ。
フルーツサラダで勘弁してね。
あ、デザートの甘いものはある。

玄関が開いてハニーが元気に入って来ました。
「あけましておめでとうございます!」
「久しぶりだねー、会いたかったよ」
彼は私をぎゅっと抱きしめてキスしました。

うーん、やっぱりいいわぁ、こういうの。
彼はこの後仕事でみなとみらいに行くんだって。
鎌倉→たまプラーザ→みなとみらいなんて
すごい遠回りだね。
「だって、どうしても会いたかったから」

こうしていつもの生活が戻ってきました。
また明後日の朝来るんだって。
またおかゆを食べたいんだって。笑
もう、ハニーったら喜ばせてくれるんだから。 

たった30分の朝のデートですが
こういうのが私のエネルギーになる。
カレシのいる生活ってやっぱりいいわぁ。 

        
        
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