août 2015

31 août 2015


そうはいっても、目の前にいる人は生々しい。
手を伸ばせば触れるし、
楽しいおしゃべりもできるし、
イチャイチャすることだってできるから
恋人がいることを五感で味わうことができます。

彼は、素晴らしく頭が良くて論理的な人です。
私は頭のいい男性に弱いんだな。
おまけにとても慎重なので、車の運転にはうるさい。
狭い道では、ゆっくり走っているつもりでも
「もっとゆっくり」と注意されます。
私が少しでも強引なことをしようものなら
大変な勢いで叱られます。
まるで教習所の教官のようです。

いつかも、行けちゃうけど待った方がいい
というタイミングで右折したら
"Crazy driver !!!"
と死ぬほど叱られました。

それがすごく怖くて涙が出そうだったけど、
その時に私が何を思ったかというと
「私のことを叱ってくれるなんて嬉しい!」
ということでした。
考えてみたら、私は子供の頃以来何十年も
誰かにあんな風に叱られたことがなかったのです。

私は、仕事で不在がちな夫との生活の中で、
大工仕事や家電などの配線、
高い庭木の剪定や重たい家具の移動など、
何から何まで1人でやっていました。
何でもできると思うから、行動の基準はいつも自分。
運転が多少荒くても誰も文句を言いません。

それなのに、ハニーは私を叱ったのです。
お父さんが子供を叱るみたいに。
なんて頼もしいの!
そして、なんて新鮮なの!
私は、彼が自分よりずっと大きくて強くて
頼りになる存在だと感じました。

男の人って、こんな風に頼りになるんだ。

私は、生まれて初めてそう思いました。
今まで誰かを頼りにしたことはなかったけど
自分より強い存在に守ってもらうのって
きっとこういう感じなんだ。
彼は188センチ、私は157センチ。
物理的にも大きさが全然違うのだから当然です。

そんな風だから、
彼を乗せていると緊張しますが
どこか身を委ねているような感覚もあり、
ドライブしている時には不思議な安心感があります。

後になって
「叱られて嬉しかったからもっと叱って」
と言ったら
「Mか?」
と笑われました。

うん、Mかもしれない。



ポチしてくれると嬉しい💛です

30 août 2015


友だちに真顔で言われました。
「彼のこと、本当に大丈夫なの?
無理してるんじゃない?」

え?何が?

私がハニーのことを
無理して割り切ろうとしているのではないかと
彼女は心配しているようです。
ほお、そう見えるのかぁ。
私の感覚は普通の人とはだいぶ違うからなぁ。

わかりやすく言うなら、
私はキャパがすごーく広いのです。
感情が大きく振れることはありません。

怒りの沸点は2000度くらいだから
ちょっとやそっとじゃ怒らないし、
仮にピキッときても怒りが5秒も持続しない。
悲しくて泣いたことなんて10年はないかな。
元々は感受性の豊かなタイプなのです。
でも、怒りと悲しみについては
今や呆れるくらい鈍感といえます。

でも、喜びの感覚には超敏感です。
小さなことで嬉しくなったり
くだらないことでゲラゲラ笑ったり
妄想してシアワセに浸ったり
自分の中にある世界が楽し過ぎるから
人のことなんて気にしていないのです。

だから、ハニーに対して
もどかしさとか苛立ちとか
悶々とした感情は一切湧きません。
ドタキャンされればガッカリはしますけどね。
第一、私は彼との未来を想定していません。
彼に彼女がいるとわかった時点で
私は彼を手放しています。
だから私は彼に何も期待していないのです。

彼に対してだけではありません。
私は自分以外の誰かに期待をしません。
自分に対してああして欲しい、こうして欲しい
こう思って欲しいとかね。
だって人の気持ちはコントロールできないのです。
そんなつかみどころのないものに期待して
一喜一憂するなんて意味がありません。

その代わり、私はいつだって
自分に思いっきり期待しています。
自分の可能性や夢がどんどん開けていくことを、
それが実現することを前提に思いきり期待しています。
だって、私は引き寄せの名人なのです。

その期待の中にFとの未来図があります。
お見合い結婚みたいなものだと思ってください。
まだ会ったことはないけど、わかるんです。
彼は穏やかで愉快で結婚相手として理想的。
私は、自分が思い描く彼との未来が
そのまま現実になることを確信しながら
そこへ向かっている自分を楽しんでいるのです。



ポチしてくれると嬉しい💛です

29 août 2015


去年離婚した夫からメールが来ました。
事務的な内容だったのですが、
以前と変わらぬ親しげな口調の中に
ちょっと他人行儀な表現が混ざっていて、
私は電車の中で思わず微笑んでしまいました。
別れても、私たちは良い関係のままなんだと思うと
なんだか嬉しくなりました。

彼とは13歳の時に知り合いました。
私たちの中学校では、毎年クラス替えがあり、
新しいクラスは始業式の日に体育館に貼り出されます。
その日、自分の新しいクラスを確かめに行くと
私の名前はC組の中にありました。

2年C組かぁ。

クラスのほかの名前をざっと見わたすと、
その中に夫の名前がありました。
私は彼のことを名前くらいしか知りませんでした。
まったく関心のない人だったのです。
でも、名前を見た途端にわかりました。
「あ、私この人と結婚する」

それ以来、随分長い間人生を共にしてきました。
だから、人生のどこを切り取っても彼がいます。
どのアルバムにも、もれなく彼の姿があります。
離婚した相手の写真を処分する人も多いでしょうが、
私はアルバムを触っていません。
だって、彼のを除いたら私のもなくなっちゃうもん。

この前、女優の友だちが朗読を聞かせてくれました。
初々しい高校生の恋人同士が通学路を歩く場面を聞いて、
俄かに大昔の自分たちを思い出しました。
高校生ではなく中学生の私たちです。
懐かしいなぁ。
よくそんな風に一緒に帰ったなぁ。
別れがたくて遠回りして。

高校生になったら、学校帰りにしょっちゅう
高円寺の 'Keyboad' という店で待ち合わせしました。
ハードロックをかけている店で、
そこで彼の親友に初めて会ったんだ。
17歳の時でした。
その彼とは、私も今でも友だちで、
彼の奥さんとは大の仲良しです。

大学時代は、夫の同級生といつもつるんで
踊りに行ったり海に行ったり旅行に行ったり。
それから就職して、結婚して、子供を産んで。
本当に、長い長い時間を一緒に過ごしてきたのです。

それでも、運命には賞味期限がありました。
私たちはいつの間にか別々の道を歩いていて、
でも、喧嘩したわけでも
いがみ合ったわけでも
嫌いになったわけでもなく、
ただ自然に私たちの物語が終わったのです。

懐かしいなぁ。
色々なことがあったけど楽しかったよ。
彼は新しい人と新しい人生を始めています。
私は私で、「フランス人」と騒ぎながら
こんな風に面白おかしく暮らしています。
私たちはまた同級生に戻ったのです。
こんなこと、滅多にないと思う。

本当に幸せなことです。



ポチしてくれると嬉しい💛です

28 août 2015


私が何故フランス人に決めたかといえば、
まずフランス語にグラッと来るから。
そして、彼らの味覚や感覚が好きだから。

それに、外国人だったらいつも
ぎゅっとハグしてくれたり
いっぱいキスしてくれたり
手を繋いで歩いたり
ベタベタできると思ったからです。
「今日もキレイだよ」
なんて言ってくれたりね。

私は、長い間自分の女性性を否定していたので
若い頃はベタベタするのが好きではありませんでした。
目指していたのは、さっぱりタイプの女。
きりっとして、男性に甘えたりしない
何でも自分でできる自立した女性でした。

でも、その路線は飽きちゃたんだよね。

だから、せっかく新しい恋愛をするなら
今まで経験したことのない感じでいきたい。
カウチで寄り添って映画を観たり、
彼の腕にもたれながら海辺を散歩したり、
そんな甘いラブラブな恋愛を
一度くらい経験したいと思ったわけです。

ところがです。

ハニーは全然ベタベタしないタイプなのです。
私が手を繋ごうとすると
「恥ずかしい」と嫌がるし、
期待していたような甘さはありません。
おまけに、私がいくらお洒落していても
見てるんだか見てないんだか
ちっとも褒めてくれません。
フランス人なのに。

なーんだ、つまんないの。

でもまあ、彼とは気が合うし、
望み通りの「イケメン・長身・フランス人」だし、
一緒にいるとハッピーなのだから
それで良しとしましょうか。

ある日、私は新しいワンピースを着て
彼とのデートに行きました。
一緒にランチをしながら数時間を過ごし、
別れた後にホームで電車を待っていると、
彼からメールが届きました。

「今日はありがとう。楽しかったよ」
そして、続けてこう言いました。
"By the way, you looked so nice today"

おおお!ハニーが褒めてくれた!
「初めて褒めてくれたね、嬉しいよ」
私がそう言うと、彼が言いました。
「いつもそう思ってるよ」
「ほんと?」
「ほんと」

そうか、彼はシャイなんだ。
いつもは歯に衣着せぬ物言いをするのに、
あんな大きな図体して、シャイなんだ。
だから直接言えないのね。

私は、ふっと笑ってしまいました。
テレて言えないのかぁ。
それじゃ、仕方ないな。



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27 août 2015


小学校1年生位の頃、
不思議な体験をしたことがあります。

その日、私は妹や近所の子たちと外で遊んでいました。
私が年長で、一番小さい子は3歳。
お昼ご飯を食べて少し経った頃だったから
時間は午後2時頃だったと思います。

突然、辺りが暗くなり始めました。
そのうち真っ暗闇になり、
小さい子たちは怖がって泣きました。
完全な暗闇で周りの家も畑も見えません。
私たちは何が起こったかわからずに
ひと塊になって怯えていました。

ふと空を見上げると、
黒い太陽の周りに光が輝いていました。
皆既日食だったのです。
子供たちはみんなでそれを見ながら
早く明るくならないかと思っていました。

どの位時間が経ったのか
そのうち辺りが明るくなりました。
西の空はきれいな夕焼けになっていました。

妹にも同じ記憶があり、
「あの時は怖かったよね」
とよく話したものです。

ところが…

ずっと後になって
その皆既日食のことをネットで調べようとしたら

うそ!

その時期に東京で皆既日食などなかったのです。
でも、私たちは確かに見たのです。
私も妹も友だちも。
真っ暗闇の中に輝く太陽の光の輪を。

だけど、考えてみたら確かにおかしい。

数年前に日本で皆既日食があった時、
本物の皆既日食がどんなものか確かめました。
日食メガネが売り切れになったあの時です。

私の住む地域では部分日食でしたが、
沖縄か何処かの皆既日食の様子を
TVで見ていたら
日食って5分やそこらで終わるのですね。
それに、いくらなんでもあの暗闇はない。

私たちが体験した皆既日食は完全な暗闇でした。
それに相当長い時間でした。
だって、明るくなった時には
もう空は夕焼けになっていたのです。
数時間は経っていたことになります。

妹と時々話します。
「あれは一体何だったんだろうね」
きっと、私たちは違う次元にスリップしまったのです。
もしくは、宇宙人に誘拐されたのかも。

でも、それは永遠の謎です。



ポチしてくれると嬉しい💛です

26 août 2015


女たるもの、美しくなければいけません。
スッピンで外に出るなんてもっての外。

いや、たまにはお風呂上りに
コンビニに行っちゃうこともありますけど、
それだって私にはチョット勇気が要ります。

本当に肌の美しい人なら
ポイントメイクだけでもOKでしょう。
でも、私くらいの年齢になると
そんな人は滅多にいません。
だから私は毎日きちんとお化粧します。
ナチュラルメイクだけどね。

私にとってメイクは
場を切り替える魔法のスイッチなのです。
外出する予定のない日に
家でいつまでもスッピンでいると
気持ちの切り替えができなくてだらけます。

もちろん、
ダラダラ過ごす日があってもいいんですけど。

だから、「今日は墨絵を描こう」と決めた日は
誰にも会う予定がなくても、まずお化粧をする。

すると、あーら不思議。

プライベートの空間だったリビングが
絵を描くためのアトリエに変わります。
文章を書く時だってそうです。
メイクをすれば書斎に早変わり。
そうやって、私は場を切り替えるのです。

人の印象は5秒で決まると言います。

小ぎれいな恰好をした人に
とびきりの笑顔で挨拶されたら
「素敵な人だな」
と好印象を持ちます。

それとは逆に、
名刺交換をした相手が化粧っ気のない人だったら
私はその人の能力を疑ってしまうかもしれない。
相手に好感を与えるのも仕事のうちですから
それを怠っていればヤル気がないように見えます。

若い子たちはお洒落が上手です。
でも、本当はそんなにお化粧しなくてもキレイ。
逆に、ある程度の年齢以上になったら
自分をキレイに見せる努力が必要です。

キレイにすれば、
絶対に気分が上がります。
気分が上がればオーラが輝きます。
そうすれば、いい事が舞い込んできます。
美しいものは幸運を呼ぶ。
これ、鉄則ですから。



ポチしてくれると嬉しい💛です

25 août 2015


私は魔女ですが、
3次元にどっしり根を下ろして生きています。

本当は、今私が「自分」と思っているものや
「現実」だと思っていることは
全部幻なのかもしれない。

それでも私は
「私」だと感じているこの俗っぽい自分、
「今ここにいる私」を
大いに楽しんでいるのであります。

スピリチュアルの世界は面白い。

私の妹はヒーラーだし
従姉は旧防衛庁に霊能者として雇われていたし
母方の家系にはその類がぐちゃぐちゃいるので
霊的なことや目に見えない世界のことは
子供の頃から身をもって知っています。
UFOだって何度か見たことがあります。

だから、私にとって
スピリチュアルは特別なことではないし、
エネルギーや意識系のワークが
有効であることも知っています。

でも、それだけでいいのかなぁ。

心のブロックを外す、と言うけれど
ブロックは全部悪いのだろうか。
必ずしも過去生にまで遡る必要があるのだろうか。
カルマだって、いつも悪者にされるけど
カルマがあったら幸せになれないのだろうか。

人類の歴史は古いのです。
誰でも、そんなものの1つや2つあるでしょう。
私にも、掘り起こせばブロックはあります。
強烈なカルマと言えるようなものも持っています。

でも、そんなもんへっちゃら。

現に私はシアワセだし
いつでもご機嫌です。

こんなことを言うのは、
スピリチュアルを熱心に語る人で
「なるほど。だからシアワセそうなのね」
と納得できる人を私はあまり知らないからです。

なんか違うんだよね。
何故なんだろう。

多分、3次元から意識が離れているから
どっしりとグラウンディングできないのです。
そしてセンタリングも。
だから魔法が使えないのです。

私たちは肉体を持った存在です。
一番大事なのは精神世界ではなく
3次元にいるこの自分が「ご機嫌」でいることです。
ご機嫌でいられる、ということは
「調和が取れている」ということだから。

みんながご機嫌でいれば、
それが最終的に世界平和に繋がり
宇宙の調和にも繋がります。
なにも仙人のようになる必要はないのです。

そして、最近特に思うのは
3次元を上手に生きるには
カラダからのアプローチが有効だということ。

カラダはなんでも教えてくれます。
喜びも、悲しみも、恐怖も
ココロより先にカラダが反応します。
カラダを解せばココロの緊張も解けるし
自分の中心を定めるにも
グラウンディングするためにも
それが一番簡単だなと。

そしてね、
関心をスピリチュアルな世界に偏らせず、
ニュースを見たり新聞を読んだりして
世界情勢や政治経済に関心を寄せることも
ぜひしてほしい、と思うんだよね。



ポチしてくれると嬉しい💛です

24 août 2015


私は魔女だから
そこそこ若く見えますが、
(だと思いますが)
さすがに不老不死というわけにはいきません。

鏡の中の自分は
どういうわけかイメージしている私と違います。

うーん、こんなはずではない。
もっとキレイなはずなのに…

ライバルは、いつでも少し前の自分です。
過去の自分に対抗意識を燃やしても仕方ないのですが
わかっちゃいるけどやめられない。

女性なら誰でも
いつまでも若く美しくありたいと願うものです。
また、そうでなければいけません。

それで、
自分でも広告の仕事をしているくせに、
いつもクライアントが書いて欲しいことを書いているくせに、
「若返り」を謳うサプリとか化粧品のCMを見ると
「ホントかぁ?」と疑いながらも
つい反応してしまいます。

先日のこと、
例によって海外ドラマ専門チャンネルを見ていると
プラセンタ原液の美容液のCMをやっていました。
年齢より若く見えるオバサマ方が出て来るアレね。

私は日頃から、
西の魔女に伝授してもらった
お手製の美容液を愛用しています。
美肌を導く10種類のアロマオイルが入っていて
引き締めも保湿も美白も
これさえあれば安心というブレンドです。

SKⅡの3万円のクリームを使っていた時と今と
お肌の調子は全然変わってないもんね。
精油ってやっぱりエライわぁ。

と、それを気に入ってるのにですね、
そこが悲しい女の性。
「上がる」と言われると
無性に試してみたくなります。

で、CMの美容液を注文してしまいました。
お試し価格15日分1本980円。
まあ、あまり期待もしていなかったのですが
値段が安いので、つい。

さて、数日後に美容液が届き
さっそく使ってみました。

洗顔後すぐのお肌に付けるのですが、
スポイトで掌に取ると
水のようにさらさらです。
掌からこぼれそうで塗りにくかったのですが
少しずつ指に取って付けながら
最後は顔全体に優しくパタパタしました。

その段階でしっとり感はありません。
その後、いつもの化粧水を付け
アロマの美容液を付けてやすみました。

そして翌日。

信じられない!
赤ちゃんみたいな肌になってる!

ふっくらと潤う肌は
5歳は若返ったようです。
まったく期待していなかったのに
恐るべし、プラセンタ原液!

CMによると、
10日位経つとお肌がぐいぐい上がるらしい。
ほうれい線も消えるらしい。
ということは、これを1瓶使い終わる頃には
私の顔もぐいぐい上がっているわけね。

この美容液、本品は倍量が入って
定期便なら3,000円程度。
安いよねー。

真面目な話、
上がるかどうかは別として
保湿には抜群の効果があります。
これとアロマの美容液さえあれば
ピッカピカのお肌でいられるかも。

あ、頼まれてもいないのに
宣伝しちゃった。

2週間後のお肌が楽しみだなぁ。



ポチしてくれると嬉しい💛です

23 août 2015


正直な話、

ハニーと彼女がどちらも傷つかずに別れたら
そしてハニーが私と一緒に居たいと言うなら
それはそれでオーケーなのです。
彼とは別れるのもアリ、一緒に居るのもアリです。

Fと結婚するにしても
彼の新しい仕事はまだ準備段階だし、
スイスからフランスへ居を移すことを考えても
それは2年先のことになります。

それまでの間、私はFの新しい事業の
日本サイドでできることを手伝います。
宣伝広告は私の専門分野だし
取引先に会って営業するのも得意です。
ウェブサイトができたら
それを日本語に翻訳する仕事もあります。

同じ目標を持って何かをするのは
考えただけで楽しい。
そうなのです。
彼とは1つの仕事を一緒に作り上げる
楽しみがあります。

ところがですね、

私のその気分を察知したかの如く
ハニーがこんなことを言いだしました。
「一緒に本を書かない?」

はぁ?

ハニーは勘がいいのです。
私が彼から離れようとするといつも
まるで見透かしたかのように
私の心を掴むことを言います。

彼の人生は本当に波乱万丈で
どこを切り取っても小説になります。
笑える経験もたくさん持っています。
そんな彼の体験談をエッセイ集にしたら
面白いのではないかというのです。

彼の日本語はデーブ・スペクターより上手く
本当に流暢なのですが、
文章にするとなるとさすがに難しい。
そこで、私にゴーストライターになれと言うわけです。

おー、グラグラするねぇ。

書くのが大好きな私の心を揺さぶる提案です。
そして、彼と1つのものを作り上げるという
これまた魅力的な提案でもあります。

「いいね。面白そうだね」
と話が盛り上がり、
彼もすっかりその気になっています。

でも、ちょっと待てよ。
私は彼の描くストーリーに
持って行かれそうになっているではないか。
これでは彼のペースに巻き込まれそうです。

むむむ…。

しかし、
こういうときはあれこれ考えず
流れに身を任せることにしています。

来るものは拒まず。

ハニーがそう言うなら
そういうこともしてみましょう。
面白そうだし、展開が変わるかもしれません。
Fの仕事では、まだ私の出番はないから
時間はたっぷりあります。

それにしても、ハニーは本当に勘がいい。
以心伝心、とも言えます。

おまけに、こういう時に限って
彼はシビレるようなことを言うのです。
私たちは毎晩寝る前にチャットをしていますが
夕べは私のことを「モナムール」と呼び、
最後にはこんなことを言いました。

Love you most.

MOST だって。
参っちゃうなぁ。



ポチしてくれると嬉しい💛です

22 août 2015


なぜ私が自分という存在を信頼しているのか。
それは、私が何でもできる子供だったからです。

友人にも何人か同じタイプがいますが、
何でもできる小学生は
自分の優れている点を知っています。
足が速いことも、
歌が上手なことも、
勉強で困ったことがないことも知っています。
褒められることに慣れています。

だから自己肯定感が強い。

子供を褒めて育てろ、というのが
そういう理由だということがわかります。

そして、これも共通するのですが、
高校生くらいになった時に
何でもできると思っていた自分が
大したことのない人間なのだと気づきます。

「なーんだ、私って案外おバカだったのね」

ここが大きなポイントね。
でも、子供の頃に確立された自己肯定感で
根拠のない自信があるから
自分の存在を疑うことはしません。

とはいっても、
自分の存在を信頼することと
自分に自信があるということは別です。

だから私も
自分がしていることに
いつも自信を持っているわけではありません。

私はもう28年も書と墨絵を続けていますが
書はいつまで経っても自信がない。
小学生時代も入れたら
もう34年もやっているのにです。

墨絵は、今でこそ堂々と
「オーラのある墨絵を描いてます」と言えますが、
(こんな絵を描いてます)
自分が求めているものには届かなくて
なかなか自信を持てませんでした。

自信がなかったのは、
私が長女で、いつも完璧を期待されたきたからです。
元々は自分のものではない価値観に縛られて
それに応えようとしてしまいます。

自分のものではないから苦痛なのですが、
いつの間にか癖になっていて
自分でもつい完璧を求めてしまいます。
それに、期待されていると思うと
NOと言えなくて。
この癖を取り除くのに半世紀かかりました(笑)

でも、
手放してみたらなんと楽なことか!

私の場合、そこから解放されたのは
私に期待をかけていた母や伯母が亡くなったからです。
物理的に解放されたわけです。

完璧じゃない自分を受け入れたら
自分に対する自信が深まりました。

バカボンのパパじゃないけど、
「これでいいのだ」
と腑に落ちたわけです。

だから、子供を育てる時は
「スゴイ!天才じゃないの?」と褒め続け、
後は干渉しないのがいいかもね。



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